架電アプリ
重複架電を防ぐ ── 警告ではなく、止める
同じ企業に、社内の別の担当者が数時間前に電話していた。断られた直後にまたかけてしまった。こうした重複架電は、担当者の注意力では防げません。防ぐには、発信する前に必要な情報が目に入っている必要があります。
すべてを警告にすると、何も読まれなくなる
よくある失敗が、あらゆるケースで警告モーダルを出すことです。1 日 100 件かける現場では、モーダルは 3 日で「反射的に閉じるもの」になります。
状況ごとに強さを変えるのが現実的です。
| 状況 | 対応 | 理由 |
|---|---|---|
| 他メンバーがアポ・見込みで対応中 | 確認モーダル(発信は可能) | 意図的にかけ直す場面もある |
| 直近 3 時間以内に断られた | 必ず表示 | 直後の再架電は心証を大きく損ねる |
| チーム全体の断り回数がしきい値超過 | 確認モーダル+一覧にバッジ | 母集団から外すかの判断材料 |
| 商談で「営業保留」中 | 発信をブロック | かけること自体が事故になる |
「止める」を持っていないと、いつか事故が起きる
上の表で本質的なのは最後の行です。商談の結果として「営業保留」になった企業は、こちらから連絡しない約束をしている場合があります。ここで警告を出すだけだと、いつか誰かが押します。
Chaser では営業保留中の企業に対して、発信ボタンそのものを無効にしています。解除日が来れば自動で対象に戻るため、解除の作業も要りません。運用ルールを人の記憶に置かず、システムの不変条件にするという考え方です。
共有する範囲は、トグルにしておく
一方で、他メンバーの対応状況をどこまで見せるかは組織によって考え方が違います。断り理由まで共有したくない、という組織もあります。
そのため共有条件はすべてトグルにして、組織ごとに決められるようにしてあります。最初から 1 つの正解を埋め込まないほうが、運用に耐えます。
記録が消せると、重複は見えなくなる
もう 1 つ、見落とされがちな前提があります。架電記録が消せる状態だと、重複しているかどうかを判定する材料がなくなります。
Chaser は架電記録の編集を許可していますが、変更のたびに変更前のスナップショットを追記して残し、削除の導線を UI に持たせていません。重複防止は、記録が残っていることの上にしか成り立ちません。
まとめ
- 重複架電は注意ではなく、発信前の表示で防ぐ
- 「見せる」「確認させる」「止める」を状況で使い分ける
- 営業保留中は止める。警告では事故が起きる
架電リストの作り方では、そもそもリストの生成時点で除外する方法を書いています。