架電アプリ

重複架電を防ぐ ── 警告ではなく、止める

公開 2026年9月2日 Chaser 開発チーム

同じ企業に、社内の別の担当者が数時間前に電話していた。断られた直後にまたかけてしまった。こうした重複架電は、担当者の注意力では防げません。防ぐには、発信する前に必要な情報が目に入っている必要があります。

すべてを警告にすると、何も読まれなくなる

よくある失敗が、あらゆるケースで警告モーダルを出すことです。1 日 100 件かける現場では、モーダルは 3 日で「反射的に閉じるもの」になります。

状況ごとに強さを変えるのが現実的です。

状況対応理由
他メンバーがアポ・見込みで対応中確認モーダル(発信は可能)意図的にかけ直す場面もある
直近 3 時間以内に断られた必ず表示直後の再架電は心証を大きく損ねる
チーム全体の断り回数がしきい値超過確認モーダル+一覧にバッジ母集団から外すかの判断材料
商談で「営業保留」中発信をブロックかけること自体が事故になる

「止める」を持っていないと、いつか事故が起きる

上の表で本質的なのは最後の行です。商談の結果として「営業保留」になった企業は、こちらから連絡しない約束をしている場合があります。ここで警告を出すだけだと、いつか誰かが押します。

Chaser では営業保留中の企業に対して、発信ボタンそのものを無効にしています。解除日が来れば自動で対象に戻るため、解除の作業も要りません。運用ルールを人の記憶に置かず、システムの不変条件にするという考え方です。

共有する範囲は、トグルにしておく

一方で、他メンバーの対応状況をどこまで見せるかは組織によって考え方が違います。断り理由まで共有したくない、という組織もあります。

そのため共有条件はすべてトグルにして、組織ごとに決められるようにしてあります。最初から 1 つの正解を埋め込まないほうが、運用に耐えます。

記録が消せると、重複は見えなくなる

もう 1 つ、見落とされがちな前提があります。架電記録が消せる状態だと、重複しているかどうかを判定する材料がなくなります。

Chaser は架電記録の編集を許可していますが、変更のたびに変更前のスナップショットを追記して残し、削除の導線を UI に持たせていません。重複防止は、記録が残っていることの上にしか成り立ちません。

まとめ

  • 重複架電は注意ではなく、発信前の表示で防ぐ
  • 「見せる」「確認させる」「止める」を状況で使い分ける
  • 営業保留中は止める。警告では事故が起きる

架電リストの作り方では、そもそもリストの生成時点で除外する方法を書いています。

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